話は18年ほど昔に遡る。
キリギリスでビンボーな、ミュージシャンもどき時代にピリオドを打ち、入籍 → 結婚式 とコマを進め、次は新婚旅行となった。
さて。どこに行く?
せっかくだから、海外旅行に行きたい。なんせ、2人とも海外未経験である。
夫は、万里の長城が見たいと、中国を希望。でも、当時の職場のお姉さま方といえば、バブルを経験された、海外に行きなれている方々がお揃いで、
「初海外で、しかも新婚旅行で、中国はやめておいた方がいいよ~」
という的確なアドバイスをいただく。今思えば、確かに。
だったら、私たち、タイ料理が好きだから、タイがいいじゃない、とザックリ決めて、初の国外脱出となった。
バンコクのセミスイートに泊まり、観光ツアーで市内をまわって、ムエタイ観戦。チャトゥチャックマーケットへ行って、アユタヤをレンタサイクルでまわった。象の上に乗ったし、タイ舞踊も見た。ワットポーでタイマッサージをして、水上マーケットも観光した。
・・・と、今思えば、主要観光をすべてやりつくしたのでは?という盛りだくさんぶり。初海外の気合が感じられますね(笑)
でも、やはり一番のインパクトは料理だった。
ガイドブックやwebで「ソンブーン」の「蟹のカレー炒め」が美味しい、という情報があって、庶民的な店であるというし、行ってみた。
タイ独特の「キンキンに冷やして泡なしで注いだビール」で、冷房でキンキンに冷えたお店で
乾杯をする。
色々とつまんで美味しかったけれど、最後に頼んだ、その蟹のカレー炒め、「プーパッポンカリー」は衝撃的だった。
大きな蟹を、玉ねぎと玉子と一緒に油で炒めたカレーで、程よい辛さと、甘さがあって、絶妙に美味しい!
しかも、蟹の身が大ぶりで、ぶ厚くて、食べごたえも抜群なのである!!
あまりの美味しさに、「これを食べに、もう1度タイに来よう!」と夫婦で誓ったぐらい。
この話を何度も聞きつつ、加えて夫婦の影響なのか、すっかりエスニック好きに育ってしまった娘も、タイが行ってみたい国のランキング上位に入っているので、次は家族旅行で行こうと思っている。
家のシェフ(夫)も、時々、タイ料理ディナーを用意してくれることがあるが、本場の味が食べたくなると、となり駅の大磯にある「マッサマン」へお出かけします。
『湘南える』で紹介した記事が、こちら。
●世界一のカレー「マッサマン」大磯のミシュラン掲載のタイ料理店で
何を食べても美味しいお店です。タイ料理の味って、家でもわりと簡単に作り出せますが、このお店は「しっかりと作り込んだ深い味わい」で、家では再現できないプロの味です。
お店の名前であるマッサマンカレーは、言うまでもなく絶品ですが、
思い出のプーパッポンカリーも、オススメです。日本で色々なお店で食べていますが、ここのお味はソンブーンに近い。
とは言え、17年前の記憶ですから、再確認に行かなくちゃですね。
私が家で作るタイ料理といえば、ヤムウンセンです。これは、ゴハンのおかずではなく、ビールでしょ~!
娘が大好物というのもあるのですが、好きなブログのレシピがお野菜たっぷりで、ヘルシーで美味しいので、リピートしています。
働くおかあさんであるスガさんが、単身赴任されながら、週末の作り置きライフをナビしてくれます。お酒が好きなところに、勝手に親近感です(笑)
このヤムウンセンも、マッサマンのお味と同じ、「辛くて甘くて酸っぱきゃ、ざっくりタイ味!」じゃなくて、深くて優しい味わいがお気に入りです。
夏は、おうちエスニックが気分です。タイ料理店のカウンターで、ちょい飲みして脳内トリップ♪ なんてのも、最高です。