サメ、と聞いたら、何を思い出しますか?
『ジョーズ』と言ったら、昭和~と突っ込まれるのでしょうか(苦笑)
言わずと知れたスピルバーグ監督の代表作ですが、jaws は本来、「顎」という意味なのに、あの映画が衝撃的過ぎて「鮫」と同義語となった、というんだからスゴイ。
たしかに、子供ゴコロに衝撃的な映画でした。こわいのに、テレビでやっていると夢中で観てしまう。映画としては、『復讐篇』まで入れて4シリーズまであったのだとか。
あの話、元になった実話があるそうで。1916年夏の「ニュージャージー サメ襲撃事件」で、犯人はホオジロザメなのだそう。
そう、サメと聞くと、こわい!食われる!!というイメージ。
ですが、私には、もう1つ「美味しい」というイメージがあります。
● 東北ではふつうに食べるのが「モウカザメ」
サメをさっと湯がいて、ネギ入りの酢味噌で和えたものをいただく。これが、とても美味しい。子供のころから、しばしば食卓に登場していました。
でも、どうやら東北限定の常識だったようで、関東に来てから、この話をすると「えー、サメって食べられるの?」「食べたことない」という反応をいただきます。
関西からきた夫も、そんな食習慣はない様子。
webで調べてみると、東北で食べているのはネズミザメというサメだけれども、地方名で「モウカザメ(毛鹿鮫)」と呼ばれているそうです。
そうか。私がアメ横で食した、レバ刺のようなサメの心臓「モウカの星」のモウカも、ネズミザメのことなのねぇ、という話で繋がった。
この子は獰猛な種ではあるけれど、人を襲った記録はなく、食用として漁獲されているそうです。
● スーパーでサメ発見。だが、様子が違う気が・・・
さて、先日のこと。
いつもお買い物に行くスーパーに、見慣れぬ魚の切身が並んでいる。
これは・・・サメでは?
だいぶ前にも、このスーパーでサメを入手したことがある。
ほら、このプリプリしたピンク色の身。
たぶんサメだよねぇ? でも・・・なんか・・・
プルプルしたゼラチンみたいなのも入ってるんだけど・・・
中で魚を捌いているお兄さんに「すみませーん、これ、サメですか?」と聞くと、そうだと言う。
久しぶり~とホクホク買って帰り、適当に茹でて、酢味噌も作って、ワカメを添えてみました。
まずは、身をいただきます。
なにこれ、すっごいホロッホロ。私が昔食べていたのより、柔らかい気がする。美味しいわ~。
さて。この見たことのない、ゼラチン質で、ザラザラのサメ肌がついている、おそらく皮と思われるやつも、いただいてみる。
プルプルのところ美味しい!なんかコラーゲンの塊ってカンジ♪
がっ!!
ザラザラのサメ肌、口の中でほどけて、まるで砂!!!
・・・うーん、珍味なのかもしれませんが、私はサメ肌はいいや。その後、身とゼラチン質だけ楽しんでいます。
● 深海からこんにちは。はじめましてのカグラザメ。
さてさて、その翌々日ぐらい。
Facebook を見ていたら、最近、お知り合いになった、ご近所のおさかなマイスターさんが、スーパーでサメをゲットしたとのこと。
そのマイスターさんのお知り合いのサメ料理研究家さんも、その情報で買い占めた!という投稿をしていて、なんだかいっぱいコメントがついている。
投稿写真を見ると・・・これ、うちのと同じサメじゃない? 小田原産って書いてあるし、このピンク色の身もおなじ・・・っていうか、同じスーパーだっ!
投稿やコメントを読んでいくと、どうやら、このサメ「カグラザメ」という珍しいサメのようで、えらく盛り上がっている。
深海魚なんだそうです。珍しいせいか、レシピ検索しても、全然出てこない(笑)
なんか、普通に買って、普通に食べて、普通にまだ冷蔵庫のタッパに入ってるんだけど。いやビックリ。
カグラザメは深海に住んでいるので、人と出くわすことはないため、通常は襲われることもないようですね。
そのサメ料理研究家さんによると、サメの種類は日本近海で約100種、世界中で約600種とのこと。
近海の約2%は食した、ということか。あと何種いただけるかしら?
その前に、どこぞの海で自分がサメ君に食べられないように気を付けないと。
なんてね。
※ちなみに、日本国内の事故件数を計算すると、サメに襲われる確率は、ドリームジャンボの1等が当たるより10倍以上も難しい、という説があります。そして、サーファーやダイバーがほとんどだそうで。ちょっと安心?