今では夫婦で、普通の社会人のようなふりをして暮らしていますが、
実は昔、かなりビンボーでした(笑)
「苦労した」という良い話ではなく、自発的にキリギリスのように暮らしていたんですね(汗)
上京して専門学校を出て就職したのに、「やっぱり音楽やりたい!」と、すぐにフリーターになった私と、
親の都合で大学進学できなくなって、就職したものの、やはりすぐにフリーターになり、「ミュージシャンになる!」と言い出して上京し、親に勘当された夫が、
東京で出会ったわけです。
時はバブル崩壊直後、まだ景気は良くて、仕事はいくらでもありました。ある意味、そんな無謀な生活を恐れずにできた「幸せな時代」だったとも言えます。
バイトをしながら、仲間と野外コンサートを立ち上げ、運営し、やがて私も歌うようになり、地方遠征をし、歌って、飲んで語って、飲んで語って、また歌う・・・
今時のしっかりした若者に「いったい何やってたんですか~?」と説教されそうな過去です。
とにかく、2人ともお金がなかった。夫はひそかに貯金するようなしっかり者でしたが、反して私、お金に全く無頓着で、自己管理が全然できないタイプでした。
あればあれだけ使っちゃう。要は飲んじゃう。なんだかいつも「この数千円で、どうやって飲むか・・・」ということばかり考えていた気がします。本当にろくでもない。
そんな私たちが、よく行っていたお店の1つが、夫が住んでいた高円寺の焼き鳥屋「大将」。とにかく安い。でも旨い!
そこにあった「スタミナ漬け」というおつまみが、安くて美味しかった。鶏の砂肝をボイルして、スライスして、ポン酢とネギで和えただけ。
シンプルだけど、箸が止まらないハマるおつまみでした。
おそらく、作り方はこんなカンジ。
● 砂肝のスタミナ漬け
1.砂肝をボイル
2.粗熱がとれたら、薄くスライス
3.ポン酢とネギのみじん切りを適当に投入
お好みでニンニクやショウガのすりおろし、一味唐辛子などを入れています。
私は待てずに、すぐ食べてしまいますが、冷蔵庫でお好みの時間漬けると味がしみます。
あの頃から、30年近くたつのかと思うと目まいがしますが、あれだけお金に無頓着だった私が、今では夫から家計管理の役目を奪い、食費も100円単位で節約するという豹変ぶりです。
人は変われる、というイイ話でした(?)
でも、思い出の味は、今でも変わらず・・・旨し。