今年の5月、お誘いをいただいて逗子の花火に行ったのですが、
帰りに「おしゃれなカフェがあるのよ。」と、クラフトビールが美味しいお店へ連れられて寄ったけれども、残念ながらクローズド。
ビーチのすぐ近くで、すごい人混みなのに、花火の夜に開けてないってのも、随分と商売っ気のない・・・(笑)というわけで、カジュアルな居酒屋で飲んで帰ったのですが、
リベンジということで、確実にオープンしている日をご確認いただき、土曜日の明るい時間から行ってまいりました。
レストラン&カフェ「ビーチマフィン」です。
なんでしょう、このデジャブ感。
かすかな記憶の破片が、合体して、増幅。
「ここ、なんか来たことあるような気が・・・」
それもそのはず。誘ってくれた友人と話しているうちに、思い出した。
以前、憧れて訪れたカフェ「COYA」から空間を受け継いだお店だとのこと。3.11までは、前のお店だったのだ。どうりで、内装に記憶がある。入口からのレイアウトも思い出した。
なんだか、ちょっと運命めいたものを感じてしまった。
前身の「COYA」に来た時は、もうちょっと若くて、私自身もっと閉じていた。お店の出来上がった雰囲気に気圧されて、あまり楽しめなかった記憶がある。
それに比べて、今は、オバちゃん化したこともあるのでしょうが、自然な自分のまま、お店の雰囲気もビールも楽しめた。
● ヨロッコビール
(逗子のクラフトビールであるヨロッコビールの “michi-kusa” タップルームが、ビーチマフィン内にあります)
同じ場所で、全く違う自分。タイムスリップしたみたいで、なんだか面白い。
正確に言えば、箱が同じでも、オーナーが違うのだから、違う店である。変わったのは、私だけではないのでしょう。
この年齢になったら、もっと自分をわかって、悟って、あとは落ち着いていくばかりなのかと思ってた。
なんだか、まるで違う。わかっていたつもりの自分がわからなくなって、本質と向かい合うハメなって、本当はジタバタしているのに、落ち着いたようなふりをしてカッコつけてる、そんな感じ。
でも、そんな展開も、そんな自分も、わりと気に入っているのかな。
ビールが旨い、っていうのは味はもちろんだけど、加えて、人生のモロモロを全部ひっくるめて旨いのである。たぶん。