海好きな理由の1つに、家族との幸せな思い出がある。
海と言えば砂浜をイメージする人が多いかもしれないが、私は、絶対に「岩浜」。
シュノーケルなどという洒落た?ものを知らない大昔は、いわゆる「ワッパ」をつけて、父や母といっしょに、岩と岩の間をわたって泳いだ。
大人でも足がつかない、何メートルも水深がある海を泳ぐ。何より砂浜と違って、磯の生物や、魚たちに出会えるところが魅力的。
日本海の青森寄りなので、伊豆や沖縄のように水は温かくなく、カラフルな魚が泳ぎ回っているわけじゃないけれど、透明度の高い、とてもきれいな海中だった。
私は昔から「際限のない性格」で、唇が紫になるまで泳いでいたから、両親にいい加減に上がって休むよう、しょっちゅう注意されていたっけ。
今となっては時効、ということで白状すると、父がもぐって岩にくっついているウニを1つだけ採ってきてくれて、ワッパで割ってつまむ、なんてこともあった。
あれが、人生で最高に美味しいウニ。どんな高級料亭でも敵わないと思っている。
場所も時も変わって、今は湘南。先日、近所のスーパーで二度見したのが、こちら。
箱に入ったウニはよく見るけれど、殻付きは珍しい。これは買わずにはいられない。
なんとなく、箱入りより美味しい気がしたのは、事実なのか気分なのか、正直わかりません(笑)
サザエもそうですが、磯の香りは、幸せな家族の夏の思い出を思い起こす、懐かしい香りです。