我が家に1人、女子高生がいる。
喜怒哀楽が激しく、目立つことが嫌いではない私には似ず、
穏やかで、平和主義である。
● 目立たず、おっとり、マイペース?
先日、お弁当に「ゆで卵と、秋田名物の黒い塩」を持たせたところ、珍しい黒い塩に、クラス中の人々が集まってきたらしい。
帰宅して開口一番、
「お母さん、もうお弁当に黒い塩を入れるのはやめて。」
え? なんで?
味も美味しいし、そんなことで人が集まってくるなんて、ネタとしてもオイシイじゃない? と、返したところ、
「私、そういうキャラじゃないから。」
と一蹴されてしまった・・・じゃあ私は、どういうキャラだというんだい・・・。
一人っ子だからなのか、夫に似たのか、のんびりマイペースである。せっかちな私は、「遅い!」「ハエがとまる!」と、つい突っ込んでしまうことも、しばしば。
そんなエモーショナルな母に育てられたせいか、そういうヒトの扱いはうまいようで、なんだか最近、「もしや、手のひらで転がされているのはワタシか?!」と思うこともある。
思えば、保育園の頃から、マイペースだった。多くの子は、「誰かと遊ぶために、みんなと一緒のことをして遊ぶ」傾向がある中で、
彼女は「自分がしたいことをして遊びたいときは、1人で遊ぶ」というタイプだった。
いつも、というわけではないけれど、そういう時間が結構あります、と先生に言われたことを記憶している。
大丈夫なのかな?と心配もしたけれど、いつも誰かにベッタリより、頼もしいじゃないのと感じたことも覚えている。
人の前に出て、ハキハキとし、テキパキとやるタイプではないことを、ちょっと心配することもあるけれど、
彼女なりの世界観やペースがあるのだろうと、親子ではあっても、私とは別の人間として見るようにしている。
● ドイツのホームステイで得たもの
最近、学校に留学生がきて、娘の近い友人が英語ができるということで、留学生のフォロー役に抜擢されたそうである。
でも、いくら英語ができると言っても、ペラペラなわけではないので、「なんて話せばいいかな?」「うまく文章にできない」と困って、その友人は、なかなか話しかけられないでいるらしい。
そこで娘は、単語ばかりでも、文法が適当でも、とにかくコミュニケーションをとっているとのこと。
それは、先日、ドイツにホームステイに行った時に、最初はホストファミリーと意思疎通ができなかった経験からきているそうだ。
言葉が通じなくて、自分だけでなく、ファミリーも困っている様子が申し訳なくて、「何でもいいから、何とかしてコミュニケーションしなきゃ!」という体験をしたおかげで、ふっきれたそうである。
そして、「自分がファミリーにしてもらったことを、留学生にしてあげたい」と。
・・・なんだか、追い越されたなぁと、しみじみ。いや、もうとっくに追い越されているんだろうけど(笑)
ホームステイが本当に良い経験だったんだなぁと、実感。
● 寝耳に水の、どビックリなニュース
帰国して、学校祭では軽音部のライブにガールズバンドのギタリストとして出演して、代休ではディズニーシーに行き、週末はHジャンプのライブに行き・・・高校生活を満喫しすぎのところに、さらなるニュースが。
軽音部の選抜バンドとして、とあるバンドコンテストに動画応募したところ、本選に出場することになったらしい。
本選の日は、夫の実家がある広島に帰省する予定だったから、「飛行機のチケットとらなきゃだから、早く(落選の)結果を教えてよ~」という状態で結果を待っていたので、家族も本人も、全員どビックリ状態。
これからテストも、修学旅行も待っている。大忙しである。
私も負けていられないわ、と思いつつ、まぁ思う存分に満喫してくれたらいいよと、嬉しく思っている。
パワーをもらうだけでなく、もちろん奪うのではなく、与える側にならなければ、ですね。