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旅のはなし

2016年秋 台湾・高雄 初の女ひとり海外旅行5 マダムとタンデム、そして次の登場人物は

投稿日:2017年6月4日 更新日:

海外のひとり旅に不安と期待でドキドキしつつも、「美味しいね」とか「すごいねー」という相手がいない寂しさもあるだろうなぁ、と思う間もなく、

ランチをしていたところから急展開。気が付けば、相席になった台湾女性のスクーターの後ろに乗り、高雄の街をかっ飛ばしている。

共通言語が無い中、「左営蓮池譚に行くの?うちの近くよ。乗ってく?」と言ったようである、という確信のない流れである。

運動オンチの超不器用なので、初のスクーター後部席に、うまく乗れない。マダムが心配して、何度も笑顔で振り返って、台湾語や英語で、何やら話しかけてくれる。

こちらは「オンナ出川哲郎」状態で、ファジーなコミュニケーションを脂汗モノで続けている(汗)

それにしても、スクーターって気持ちいい。アジアを旅してる!って気分が最高に盛り上がる。私ってラッキーだ!!

・・・騙されていなければ、だけど(汗)

だって、平和ボケしている日本人が、海外で騙される話をよく聞く。旅慣れていない私なんか、どっから見ても、いいカモなんじゃないか?

やがて、マダムが「ドリンク、ジュース飲む?」と言っている風なので、うんうん、と曖昧な笑顔で答えると、お店の前に止まった。11月なのに、高雄は夏みたいに暑かった。

とても美味しい、人気のお店なのよ、と言っているみたい。何か注文してくれている。

1つだけ買ってくれて、お金を渡そうとしても、受け取ってくれない。

たぶん、本当に善意で・・・と思いつつも、まだどこかで心配しながら、再びスクーターに乗り込む。

「1度家に戻って(なんちゃらかんちゃら)」と言い出したようで、何か用事か、取りに行くものでもあるのかなと、頷く。

 

台湾の素敵マンションを、チラリとのぞき見

やがて、綺麗なタワーマンションの前に到着。え?ここがおうちですか?

バイクを置いてくるようで、コンシェルジュがいる、だだっ広く綺麗なロビーで、ドリンクと一緒にぽっつーんと待つ私。

マダムが戻ってきて、エレベーターに乗る。これは、どういう展開なのか・・・と思っていると、駐車場に到着した。

わかった。車に乗り換えて行こう、ということらしい。なんで、そこまでしてくれるんだろう。

ところが。
車の鍵が作動しない。ここからちょっとドタバタする。

(早送り)ロビーに行く → 別の鍵を持ってくる → やっぱり作動しない → ロビーに戻る → コンシェルジェが1人で車に行く → やっぱり解決しない

で、マダムの家に一緒に行くことになった。別の鍵があるらしい。って、何台車持ってるのよ?

玄関から少し入っただけだけど、快適で、きれいなお部屋だった。私が宿をとった美麗島の駅周辺は、庶民的な雰囲気なので、思えば当たり前だけど、同じ台湾でも印象違うなぁと、ついキョロキョロ見てしまった。

で、結論。どの鍵も合わない。
なんでやねん(笑)

この辺で、もうすっかり信用してしまっていた。騙すにしては段取り悪すぎる。本当に善意で送ってくれて、ご馳走までしてくれて、今度は車で送ってくれようとしているんだ。

「私、歩いていくから大丈夫ですよ」と伝える。でも遠いわよ、暑いわよ、ということで、再びスクーターで移動となった(笑)

 

無事到着 → 反省。→ タイムリーな観光地 → 新たな出会い

ちょっとした珍道中となったが、そんなこんなで無事、左営蓮池譚に到着。

何度も何度も頭を下げて感謝を伝えると、彼女は「台湾に来たら、ここに連絡してね」と名前と電話番号を渡し、笑顔で颯爽とスクーターで消えてしまった・・・。ちょっと疑っていた自分を恥じる。

ドリンクは、暑い観光地で、とてもとても美味しかった。

おかげで、幸せな気持ちで、観光を楽しみました。

    

   

龍の口から入って、虎の口から出ると罪が清められ、善人になると聞き、やってきたのでした。早速、人を疑った罪を清めます(^^;

  

帰りは「自力でバスで帰る」にチャレンジ。1つ先の終点まで行っちゃったけど、MRTで1駅戻って、無事に宿に帰還。

いや~、なかなかドラマティックな展開だった。高揚感と、暑い中での観光で疲労感あり、どこかで夕食をとる前にひと眠りしよう・・・と自分のベッドでうとうとする。

少し眠ったんだろうか。誰かが入ってきた気配がして、見ると、1人旅の女性が出て行ったベッドに、新たな1人旅の女性が到着していた。

妙に迫力のあるハスキーボイスなお姉様である。どうやら宿の超リピーターさんらしい。

自己紹介をしたか、しないかぐらいで、すぐに、

「今夜の食事の予定は決まっているの? 実は私、語学留学している友人と食事をするんだけど、2人だと色々注文できないでしょう? 良かったら一緒にどう?」(関西弁)

「あ、はい、行きます。」

やや寝ぼけていたんだけど、即答したくせに、その後で「え~! また怒涛の展開!!」と驚く。

次から次へと出会いがやってくるジェットコースター状態。ひとり旅は寂しいかも、なんて心配は、どこかに吹っ飛んでしまった。

 

つづきは、こちらです↓

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